歩と桂馬の2021中学受験とその後

2021年終了組。5年の春、偏差値34からサピックスに入り受験勉強スタート。息子「歩(あゆむ)」と父「桂馬(けいま)」の中学受験ドキュメンタリー。夢の志望校には届かなかったものの、当初の志望校には合格しました。中学生活や終了組の視点から中学受験について書いております。

やっぱり夢の志望校は諦めた。

今回のブログは長文です。
いつもの5倍くらいです。
暇な人だけ読んでください(笑)

 

ではブログスタートです。 

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前回のブログで、夢の志望校へのチャレンジするとご報告いたしました。

そのご報告から、半月程しか経ってないのですが
やっぱり夢の志望校を諦めることにしました。

なぜ、また急に方向転換をしたのか?

それは、冬期講習、正月特訓の出来を見て、やっぱり夢の志望校は厳しいのかなと判断したからです。
夢の志望校クラスの冬期講習、正月特訓の授業内容は、端的に言うと、毎回模試をして、その解説を行うという授業スタイルです。
そして、その点数で翌日の席順が決まって、自分の現在の立ち位置がわかるような仕組みになっております。

歩の校舎の夢の志望校クラスは15人くらいいます。
過去の校舎の合格実績から見てみると、できれば半分より前、最悪でも前から2/3くらいの位置でないと合格は厳しくなってきます。

しかし、歩の毎回の席次はほとんど二桁。
最下位も何回かありました。
夢の志望校の入試の合格点ラインは55~60%くらいなのですが、
例えば算数が65%くらいとれても、国語が40%を切ってくるとか、理科が上手く行って7割近く取れても、社会が大撃沈とか、なかなか4教科が揃いません。
過去問をやりだしたころは、まったく出来なかった問題も、最近では時折り光る点数を出すのこともあります。
学校別SOの2回目の算数なんて、めちゃめちゃよかったですが、安定して出せるわけではありません。
逆にたまにヤラかすこともある。
1教科だけでも、この科目だけは鉄板という科目があればいいのですが、そういう科目は特にない。

夢の志望校の問題はクセのある問題が多く、その問題にハマらなければ、最悪、大問ひとつを丸々落とすということもしばしばあります。
さすがに大問丸々落とすと、他の科目が良くできても、その貯金を失うどころか、逆に借金を作ってしまいます。

結局、冬期講習の前半4回と正月特訓の4回の平均席次は13番目くらいでした。
真ん中くらいになった回も1回ありましたが、それ以外はすべて二桁順位。
秋口から、過去問やSS特訓で頑張ってきたので、そのうち上向いて来るかなと期待していました。
しかし元々、A問題(基本問題)が得意で、B問題(応用問題)が得意ではなかった歩にとって、B問題が主流である夢の志望校の問題に、現時点では対応しきれていないというのが現状です。

もともと夢の志望校は、チャレンジとなるのは覚悟していましたが、それも程度ものです。
東京の中学受験の難しいところは、2月1日にチャレンジするということは、2月1日に他の学校を受けるチャンスを失うということです。

この二つを天秤にかけた結果、我が家は、チャレンジすることを断念しました。

この数日間、歩(息子)と桂馬(私)、角子(妻)で家族会議を重ねました。
以下は、家族会議での会話の一部です。

桂「志望校どうしよっか?」

歩「・・・。」

桂「正直、パパは厳しいと思う。」

歩「・・・。」

桂「歩が、サボっているからだとか、頭が悪いからという意味で言っているんじゃない。
歩は、一生懸命頑張っていた。それは、パパもママもよくわかっている。」

角「ママも歩は、すごいがんばっていると思うよ。」

桂「ただ、現時点では少し力が足りていないのかなというのが、客観的な数字から見た現状だと思う。」

歩「・・・。」

桂「歩はどう思う?」

歩「オレもそう思う。ちょっと厳しいかなと思う。」

桂「受験だから、歩が100%受からないということはない。
確率はそんなに高くはないけど、何回か受ければ受かることもあると思う。
逆に言うと、いつも一番を取っている子でも100%受かるという保証はない。
それが受験というものだからね。」

歩「そうだよね。テストでもいいときもあれば、悪いときもあるからね。」

桂「やってみなきゃわからない。これは受験でも将棋でも同じ。
かなりの実力差があっても、一発勝負なら何が起こるかわからない。
歩が藤井聡太に勝つことだって・・・。」

歩「いや、それは・・・。」

桂「それは100%ないか(笑)。ごめん冗談。」

角「余計なことは言わなくていいから!(イラッ)

桂「やってみなきゃわからないからと言って、何でもかんでも勝負すればいいのかというと、それは少し違うんじゃないかとも、パパは思う。
無理を承知でチャレンジする!と言うのは、一見、かっこよく見えるけど、それは無謀と紙一重だとも思うんだよね。
あくまで、しっかり準備してある程度の確率で勝算があると見込めない限り、なんでもかんでも突っ込むのは、ただの向こう見ずだと思う。
まあ、その勝算が狂うことも、よくあるんだけどね(苦笑)。」

前回の家族会議と打って変わって、歩の発言は少なく、私の話を聞いていることが多かったです。
歩も、内心、この成績では厳しいというのを感じていたのかもしれません。
以前のように、どうしても夢の志望校にチャレンジしたいというような話は出ませんでした。

 

続き・・・。

桂「正直、歩は今、敗北感でいっぱいだと思う。悔しいよね。
ここ数カ月、○○中学に向けて一生懸命やってきたんだから。」

歩「・・・。」

桂「ただ、自信を失うことはないと思うよ。
歩はサピックスに行ってて、すごいやつらばっかり見ているから感覚が麻痺しているかもしれないけど、歩の成績は決して悪くはないからね。
サピックスに行っていると御三家だ筑駒だというのは当たり前になるかもしれないけれど、世間一般からしたら、『超すげ~~!』ことなんだからね。
パパの行ってた大学の付属中学見てみなよ。(偏差値表を広げる。)ここだよ。歩のほうが全然頭いいじゃん!!」

角「そうだよ!ママの行っていた学校はここだから!歩はめちゃくちゃ頭いいんだからね!我が家で一番、頭がいいのは歩だよ!(笑)」

桂「一生懸命、中学受験の勉強をしている歩に、今こんなことを言うのは変かもしれないけど、中学、高校はあくまで通過地点。
その先には大学もあるし、学校を卒業したら働いて・・・。確かにどこの中学、高校に行くかによって、歩の人生に大きな影響を与えると思うけど、それがすべてではない。
よかれと思っていやっていたことが、変な方向にいっちゃうこともあれば、逆にあんまりよくないな~と思っていても、意外といい方向に転んだり・・・。
人生、何が良くて何が悪いかなんて、実は誰もよくわかっていない。
どこに行くかが重要なのではなくて、そこで何をするかが重要なんだよ。」

角「そうだよ。歩は小学校でも、学級委員やったり、運動会の選手宣誓やったりいろんなこと頑張っているじゃん!そういうことが大事なんだよ。」

桂「それに難関校に行ったからって、必ずしも難関大学への進学が約束されているわけではないからね。
例えば、開成に行ったからって、必ずしも東大にいけるわけじゃないんだからね。」

歩「そうなの?」

桂「開成中学の募集人員は300人。開成は高校からも100人入ってくるから、各学年の人数は最終的に約400人になる。
開成と言えば、東大進学者数何年連続一位とかよく言うけど、実際に東大に進学するのは、現役で100人強、浪人を入れても200人は超えない。
つまり開成生の半分以上は東大以外に行くということ。
世間の人は開成=東大みたいなイメージをもっているかもしれないけど、必ずしもそうではない。
開成に入っても現役で東大に行くのは1/3くらいってことになるね。
もちろん、東大に行ける力はあるけど、他の大学でやりたいことがあるから、あえて東大以外を選んだ人もいるけどね。」

角「へ~そうなんだ。だいたいが東大に行くと思ってた。」

桂「歩が受ける予定の△△中学は東大に毎年だいたい30人くらい行く。
学年は約300人くらいだから、一割くらいが東大に行くという計算になるね。
しかも現役率が、浪人も相当数いるい開成に比べて非常に多い。
小6の時点で、開成中学に進学する子と△△中学に進学する子との学力の差は相当あると思う。
ちょっと強引な解釈だけど、この△△中学の30人は、6年間で開成の約半分を逆転するということが言えるかもね。」

角「そうだよ!御三家に行って満足してサボる子もいれば、第二志望校になっちゃったけど、そこで頑張る子もいるってことだよ!」

桂「毎日毎日、勉強していて思うように成績が上がらないと、今の序列が永遠に続くように感じるかもしれない。
言い方が悪いけど、たかが中学受験。
人生の序盤も序盤。将棋で言えば、まだ駒もぶつかっていない駒組みの状態。
ここからの展開しだいでどうにでも転ぶということだよ。
ひとつ誤解してもらいたくないのは、東大が一番偉い、勉強できるやつがえらい、歩に東大に行けといっているわけじゃないからね。
あくまで、歩に説明するうえで、わかりやすいように東大進学を例にとっただけだからね。そこは勘違いしないでね。」

歩「うん、それはわかってるよ。」

 

チャレンジをやめたことで、一番心配していることは、歩が自信を失うこと、自己肯定感を失うこと。
『僕は勉強ができない子なんだ。』
『今まで一緒のクラスで切磋琢磨していたやつらに負けたんだ。』と。

チャレンジすることで得られるプラス面もたくさんあることは重々、承知しています。
たとえ望むような結果が得られなくても、やり切った、最後まで走り切ったという満足感を得る。
そのことによって、心機一転、与えられた場所で頑張れるということは大いにあることだと思います。

結局、どちらがよいかというと、安全校や第二志望校への熱望度や子供の性格などが関係してくるのかなと思っています。

歩の場合、昔から何が何でも夢の志望校というわけではなかった。
そもそも考える余地もなかった学校が、少しずつ成績が上がってくる中で『ワンチャン超難関校もいけんじゃね!?』というふうになったという経緯があります。
なので、途中で第二志望校に成り下がった学校が決して行きたくない学校だったわけではない。
むしろ最初の頃は、この学校に行けたらいいね!と思っていました。

客観的な事実から夢の志望校への現時点での合格確率は正直、高くはない。
というか、かなり低いと言わざるを得ない。
この時期にこんなこんなことを書くのは不謹慎だと思われるかもしれませんが、チャレンジむなしく、安全校に入ったとき、更には全滅して公立中学になってしまったとき。
不本意なモヤモヤした気持ちを抱えたまま6年間を過ごすことになるのではないか?

歩は小さいころから、散々将棋で負けまくっているので、ある程度の打たれ強さはもっていると思っています。
将棋の世界はめちゃくちゃ残酷です。
歩も小さいころには、プロ棋士になりたいと言っていましたが、そんなのは本当に極々一部の人間のみが叶う夢。
故米長邦雄永世棋聖のことばで「兄貴はバカだから東大にいった。私は天才だから棋士になった。」というものがあるくらいです。
あっという間に打ち砕かれました。
小さいころに道場で一緒に勝ったり負けたりしていた子の中には、すでに奨励会で戦っている子もいます。
小さいながら、大きな壁に弾き返された経験として心に刻まれていると思っております。

我が家の第二志望校の受験日は2月1日ともう1日。
夢の志望校にチャレンジするということは、第二志望校を大きな門を入るのではなく、より小さな門から入らなければいけません。
第二日程で合格できればよいのですが、その確率は第一日程のそれより確実に下がります。

結局、我が家ではそれらの事情を諸々総合的に判断して、夢の志望校を諦めることにしました。

不本意ながら、夢の志望校へ戦うことなく撤退することになりましたが、
多くの家庭では夢の志望校、熱望校に向けてラストスパートの時期であるかと思います。
その夢へ向かっているお子様たちには、ぜひ頑張って、絶対に夢をつかみ取ってほしいと切に願っております。

我が家は、戦う前に諦めることを選択しましたが、気持ちは数カ月前の第二希望校、現在の第一志望校に向いています。
1日に受ける第一志望校は即日で結果が出るので、その場合は2日以降のお楽しみチャレンジも考えています。
こちらはボーナスステージみたいなものと考えているので、気持ちは2月1日に全力投球です。

とりとめのない長文になってしまいましたが、
我が家の受験校迷走もこれにて本当の本当に終了(予定)です。
たぶん、絶対、もう受験校は変えません!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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